インド西部のトラベルガイド

インド西部詳細地図

インド西部

州名 都市名
ラージャスターン ジャイプル | ジョドプル | ジャイサルメル | ブーンディ | ウダイプル
プシュカル | ニームラナ | サリスカ | アーブー山 | ビカネール
チットールガル | マンダワ | アジミール
グジャラート アーメダバード | パーリーターナー | ソームナート
マディヤ・プラデシュ カジュラーホ | サーンチー | ウジャイン | マーンドゥ | バンドゥーガル
グワリオル | カーナ
パンジャーブ アムリッツァー(アムリトサル) | チャンディガル

ジャイプル(Jaipur)

“ピンク・シティ”と呼ばれるのがこのジャイプルです。この地方の砂岩で作られたジャイプルの建物は、かすかなピンクの色合いをしています。ジャイ・シン2世によって建築され、現在は宝石の中心地として世界的に有名です。

見どころ

シティ・パレス、チャンドラ・マハール(Chandra Mahal):マハラジャの住居として建築され、現在もマハラジャの子孫が生活しています。博物館となっているものもあります。
ハワ・マハル(風の宮殿)(Hawa Mahal):王室の女性のために建てられました。
ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar):天文台。マハラジャ・ジャイ・シン2世によって建てられた5つのジャンタル・マンタルの中で最も大きなジャンタル・マンタルです。
アンベール城(Amber fort):丘にそびえ立つ巨大な城で、象に乗って入り口まで上れることで有名です。ラージプート族の王の威厳を今も湛えています。

ジョドプル(Jodhpur)

ジョドプルには、目もくらむような城砦や威厳のある宮殿、優雅な建物があり、今ではインドで最高級のホテルとして利用されています。この都市はラージプート族のラオ・ジョダによって1459年に作られました。

見どころ

メヘラーンガル砦(Meharangarh fort):ラジャスタン州で最も素晴しい城砦です。5世紀前に都市の支配者によって建てられ、支配者は皆、この場所で即位しました。
ジャスワン・タダ(Jaswant Thada):美しい純白の大理石で作られた、王室専用の火葬場です。
ウメイド・バワン宮殿(Umaid Bhawan Palace):今世紀に作られました。タージマハルと似ていますが、ピンク色の砂岩で作られています。
オールドフォートミュージアム(Old fort museum)
マンドーラ庭園(Mandore Gardens)

ジャイサルメル(Jaisalmer)

ジャイサルメルといえば“ハヴェリー(Haveli)”と呼ばれる建物です。この地域の支配者たちは勇敢で知られ、彼らの美しいハヴェリーと豪華な寺院のおかげで、10世紀近くも、ジャイサルメルという地域は美術館のようなものだと思われてきました。

見どころ

ジャイサルメル城砦(Jaisalmer fort):ジャイナ教の有名な寺院であると同時に王の住居であり、また宮殿でもあります。
ガディサール湖(Gadisar lake):ボート遊びに理想的な雨水湖です。
ハヴェリー:複雑な格子造りが目をひきます。

ブーンディ(Bundi)

豊かな歴史的価値を持つ未知の町のひとつブンディは、ミーナ族の首長ブンダにちなんで名づけられたと言い伝えられています。
ラージプートの街はとても古く、歴史を感じずにいられません。ブーンディの街は狭い峡谷にあり、巨大な岩で囲まれ、4つの門によって守られています。町の中心には湖があります。

見どころ

チャッター・マハル、塔の宮殿、84の柱のある記念碑、宮殿とナバル・サーガル

ウダイプル(Udaipur)

ウダイプルは湖と宮殿の都市です。アラバリの青々とした丘の谷間にたたずみ、ゆらゆらと揺らぐピチョラー湖(Lake Pichola)の傍にある都市はとても魅惑的です。宮殿のほとんどが博物館に改修され、レイクパレス(Lake Palace)は高級ホテルとして利用されています。

見どころ

プラタップ・サマルク(Pratap Samarak):ラージプート族の英雄マハラナ・プラタップの記念碑がある丘の上の庭園は、サヘホ・キ・バン(Saheho ki Ban)、この庭園を散歩したロイヤルレディーのユニークなライフスタイルで有名です。

プシュカル(Pushkar)

プシュカルはアジメールの11km西にあります。プシュカルはヒンドゥー教にとって神聖な地です。プシュカルの湖はブラフマー神によって創造され、チベットのマナサロワール湖と同じくらいヒンドゥー教徒にとって神聖な場所とされます。多くの信者は、人生で一度はプシュカルを訪れたいと願います。現在、400もの寺院があり、湖の周りを歴代の王たちによって作られたガートで囲まれています。
プシュカルには世界で最も大きな家畜フェアの1つがあります。カルティークの月(11月)の12日間は時々滝が流れ、静かな街が動物と観光者だけになります。

ニームラナ(Neemrana)

ニームナラ城宮殿は、世界で最古の褶曲山脈といわれる、馬蹄型のアラワリ山脈に隠れた大きな高原に建っています。この起伏の激しい貴重な建築は9段階の上にそびえ立っています。1464年から存在するインド最古の遺跡観光地です。もっとも美しい城砦の1つです。

サリスカ(Sariska)

サリスカまたはサリスカ野鳥保護区は魅惑的なアラバリ山脈の谷にあります。近くから色々な動物を観察することができます。保護区内では、パンドゥ・ポルやブッダやハヌマンの寺院、ニールカンスマハーデーブのいにしえの寺院といった面白いスポットがあります。

アーブー山(Mount abu)

アーブー山はラジャスタンの唯一の丘の駅で有名な巡礼地です。11世紀ごろまでアーブー山は重要なヴィシュヌとシヴァの巡礼地でしたが、現在はジャイナ教の巡礼地とされています。ディルワラ寺院はこの国で一番のジャイナ教の寺院です。
ナッキ湖は丘で囲まれていて、巨大なカエルの岩を見下ろします。この人工的な湖は神々が自分たちの爪で掘り出されたと信じられており、その理由でナッキという名前です。

ビカネール(Bikaner)

ビカネールは変ることのない魅力をもつ王立の要塞です。かつては、アフリカと西アジアと極東の間の主要な貿易拠点でした。この都市の女神はカルニ・マタといい、女神を祭っている寺院はネズミの保護地域となっていて、女神に仕える者はネズミとしてよみがえると信じられています。

見どころ

ジューナガル城砦(Junagarh Fort):1593年頃に建設された37の宮殿、寺院および館があります。
ロールガール宮殿(Lallgarh palace):マハラジャ・ガンガ・シンが、彼の父親マハラジャ・ラル・シンをしのんで作られました。そしてガンガ・ゴールデン・ジュビリー博物館???

チットールガル(Chittaurgarh)

チットールガルはラジャスタンの名誉と栄光そのものです。チットールといえば、ラージプートに伝わる、ロマンスと勇気の物語が聞こえてきます。廃墟と化した砦には、王の住居であった豪華な城や優美な宮殿、見晴らしの良いチャトリがあります。この要塞化された土地は3度も破壊され、その度、“ジャウハル(Jauhar)”と呼ばれる集団自決が行われました。女性と子供は巨大な火葬の蒔山に身を投げて自害し、男たちはサフランで染め上げたローブを身にまとい、確実な死の待つ敵地に斬り込んで行きました。
1303年、アラウッディーン・ハルジは美しいパドミニ女王を我が物にしたいという情熱にかられ、チットールの最初の破壊者となりました。伝説によると、アラウッディーン・ハルジは鏡に映った女王の顔を見て、その美しさに魅了されたといいます。しかし、誇り高い女王は不名誉よりも死ぬことを選び、“ジャウハル”で命を絶ちました。

マンダワ(Mandawa)

マンダワの中世の都市は蜃気楼のように地平線上に現れます。クリシュナ神と牛が飾れたアーチ状の入り口は市場に続いています。マンダワ城のテラスからは、半ば乾燥した平原を背景に、息を飲むような街の景色を見ることができます。
Chokhanisとゴーエンカーとネバティアとレディアとサラフのハヴェリーはとても贅沢に装飾されています。最古のフレスコ画の1つが砦それ自体の中に描かれています。

アジミール(Ajmer)

アジミールは不毛の丘陵に囲まれた緑のオアシスに在り、数奇な歴史を辿ってきました。7世紀にアジャイ・パル・チョウハン王によって建てられ、プリスヴィラージ・チャウハン がマホメット・ガウリに敗北する1193年までチャウハンの権力の中心でした。その以後、アジミールは、多くの王朝に都市となりました。来ては去っていった王朝の文化と伝統が都市の歴史にしっかりと刻まれ、さまざまな文化が集合し、ヒンズーとイスラムが合わさった街になっています。

アーメダバード(Ahmedabad)

アーメダバードは、イスラムとヒンズーの建築が独特にブレンドされた、600年前から続く街です。精巧な石の金銀線細工と華麗な彫が合わさっています。織物でも有名で、世界屈指の織物博物館があります。

見どころ

ジュンマ・マスジド(Jumma Masjid):15のドームを異なる高さで支える260もの柱がある美しいモスクです。
ガンディーの平和のサバルマティ・アーシュラム(Gandhi’s peaceful Sabarmati Ashram):サバルマティの土手にあり、独立運動の基点となったところです。
スィディ・バシール・モスク(Sidi Bashir’s Mosque):揺れる尖塔が不思議です。
そのほかにも、多くの驚くべき踏み台があります。

パーリーターナー(Palitana)

ジャイナ教寺院の街であるパーリーターナーはシャトルンジャヤ山のふもとにあり、グジャラートのサウラーシュトラ地区の東側に位置します。この街から90分間山を登ると、900年の間に作られた863もの山頂寺院群にたどり着きます。月夜の晩は、アイボリ色の寺院が幻想の国のような雰囲気を醸し出します。精巧な寺院は宝石がちりばめられた神々を祭っています。また、頂上にはイスラム教の神社があります。

ソームナート(Somnath)

ソームナートはグジャラート州のサウラーシュトラ半島にある歴史のある街です。有名なサン寺院(スラージ・マンディー)は過去6度も破壊され、そのたびに建て直されてきました。ムガル皇帝アウラングゼーブによる1706年の破壊の後、1950年に7回目の再建をされました。街の博物館も見る価値があります。

カジュラーホ(Khajuraho)

カジュラーホといえば10世紀から11世紀のチャンデラ王国によって建てられた美しく精巧な寺院で有名です。その寺院の内22個が町も工場地も無い孤立した場所にあったために現存しており、紀元後950年から1050年の100年以上に間に作り出された傑作をみることができます。3つの寺院群に分かれていて、メインは西側にあるカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院とチトラグプタ寺院の集まりです。ダーリヤ・マハーデーヴァは最も大きく完璧なつくりをしていて、チトラグプタ寺院は太陽神スーリヤを祭っている唯一の寺院です。東側の寺院群には興味深いジャイナ教の寺院があります。観ている者の目を地面から上の方に向かって導くように設計・彫刻されていて、天国をみているかのように感じます。
カジュラーホ寺院はその官能的でエロティックな彫刻で世界的に有名ですが、それだけではなく、生きていく中でのあらゆる感情が驚くべき技と美的感覚で石に彫刻されています。

サーンチー(Sanchi)

仏教美術にとって世界で最も重要な場所です。この地にある仏塔、僧院、寺院、柱は、紀元前3世紀から紀元後12世紀までさかのぼります。これら遺跡の中で最も有名なサーンチー仏塔は、マウリア帝国アショーカ王自身によって紀元前3世紀に作られました。その壮大な仏塔は、灰茶色の7つの巨大なドームがあり、直径106ft、42ftの高さです。ブッダの生涯の4イベントである、誕生、悟り、最初の説法、涅槃を示しています。
グプタ寺院はその7世紀後に造られ、最古の寺院建築です。

ウジャイン(Ujjain)

ウジャインはシップラの川の右側の岸辺にあります。ヒンドゥー教にとって非常に神聖さ街で、3年毎にケンブ・メーラが催されます。ヒンドゥーの経典によると、元々はアヴァンティカと呼ばれていたそうです。この神聖な街の出自には興味深い物語があります。
この街の起源はサーガル・マンタン(甘露のつぼを創造するために原初の海を攪拌した物語)の神話的伝説だといわれています。物語では甘露が造られた後、甘露を最初に飲んで不死になろうと神と悪魔の間で競争が起こりました。この競争の間、甘露がこぼれ、ウジャインに垂れたために、この街は聖地となりました。
現在のウジャインには、古代から続く遺産とモダンなライフスタイルがブレンドされた面白い街になっています。

見どころ

マハカレシュワラ寺院:シヴァ神とそのリンガムの寺院で、インドにある12のジョティルランガスの1つです。
バデ・ガネーシュジ寺院
シンタマニ・ガネーシュ寺院
バラティアル洞穴
ハルシッディー寺院
観測所:17世紀に作られた重要な場所です。プラネタリウムと望遠鏡があります。

マーンドゥ(Mandu)

’喜びの町’マーンドゥにある荒廃した丘の上の城砦には、バズ・バハドール王の数え切れない愛の物語があります。彼の妻に捧げられたラニ・ルプマティ宮殿や浴場やパビリオンなど、どれもアフガン様式で作られた建築的な貴重品です。マーンドゥの市民から物語を聞くことが出来ます。マーンディ近くのオームカレシュワルとマヘシュワルではジャイな教の精巧な石窟と寺院があります。

バンドゥーガル(Bandhavgarh)

バンドゥーガル国立公園は約448平方kmの小さな保護区ですが、トラの豊富さは世界的にトップでしょう。
ビンドヤン山脈の外側の山中に位置し、ホワイト・タイガーが初めて発見されたレワ地区の王族階級のかつての王族の狩猟地でした。
バンドゥーガル国立公園にはインドの希少な絶滅危機動物が豊富に生息しています。約22種の鳥や、アジアジャッカル、ベンガルキツネ、シマハイエナ、ヒョウ、トラが生息しています。公園には、その名前の由来となった偉大なバンドゥーガル城砦(14世紀)がそびえ、考古学的に貴重な遺跡が点在しています。

グワリオル(Gwalior)

グワリオルはドラマチックで華やかな歴史があります。
戦士スーラジ・セーンが丘の上の城砦に住んでいた隠者グワリパによってハンセン病の治療を受けたことからこの街は建築されました。城砦の壁が丘の上のほとんど全てを覆っています。また、その内部には多くの建築物があります。マンシン宮殿の内部には特徴的な青いアヒルが描かれています。仲の良い義母(サースバフー)と義理の娘の寺院や、他にも寺院や宮殿があり、また、印象的な(悲しいことに切断されていますが)ジャイナ教の石の彫刻が道にあります。
市内にあるジャイ・ヴィラース宮殿では珍妙で面白いものを観ることができます。ベルギーのシャンデリアや、ガラスで作られた階段の手すりや、香辛料などを大きな宴会テーブルの周りを運ぶ銀の鉄道模型などがあります。

カーナ(Kanha)

カーナのサラノキと竹の森林は、なだらかな草原と曲がりくねった小川が1945平方km以上も続き、インドで最も広い保護区の1つとなっていますが、そのうちの940平方kmが中心的エリアです。優れた保護管理がされていて、多くの動物たちが着実に数を増やしています。そのため、多くの種類の動物を観察できます。普通あまり観ることができない種である、インド野ウサギやインドキツネ、ナマケグマ、ストリップド・ハイエナ、ジャングル・キャット、ヒョウ、オオカミなどが居ます。

アムリッツァー(Amritsar)

アムリッツァーは黄金寺院があることで有名です。アムリッツァーはインド北部のパンジャブ州にあります。黄金寺院はシク教の最も神聖な場所です。その名のとおり、黄金寺院は薄い黄金の板で覆われています。寺院は街の名所となっていて、旅行者に豪華なパンジャーブの料理が振舞われます。この街は、ワガ・ポストからちょうど40kmはなれたパキスタンとの国境の近くにあります。

チャンディガル(Chandigarh)

チャンディガルはパンジャブとハリヤナの両方の首都です。ル・コルビュジエに設計された、インドで最も現代的で良く計画された都市です。また、多くの名所をがあり、山々へ出発するのに良い場所でもあります。

見どころ

アーナンドプル・サヒーブ(Anandpur Sahib)
ピンジョール庭園(Pinjore Gardens)
ロックガーデン(Rock Garden):街で出たゴミから作られましたローズガーデンは1600本ものバラが咲く30エーカーの広大な土地です。
スクナ湖(Sukhna Lake):人工的に作られた、水上スポーツにもってこいの湖